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ピース又吉 『火花』 直木賞候補 [芸能]

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 お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(35)が書いた小説「火花」が、第153回芥川賞(日本文学振興会主催)の候補に選出されたと、19日発表された。
純文学新人の作品が候補となる芥川賞で、人気芸人の小説がノミネートされるのは初めてのことだ。
3月11日に出版された書籍版の売り上げは、30万部を超えており、オリコンの2015年上半期"本"ランキング(集計期間:2014年11月17日~2015年5月17日)の文芸・小説部門で1位、BOOK(総合)部門でも4位に入った。

東京吉本若手のオシャレ番長

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見るからにとても個性的で、自分の世界観をもっている又吉氏。
プライベートでは、和服を着ることがあり、また古着を含む服が好きで、2010年(平成22年)よしもとオシャレ芸人ランキング男性芸人部門では第2位、2011年では第1位にランキングされ、ドン小西から褒められるなど、東京吉本若手のオシャレ番長的扱いを受けている。(特に好きなファッションブランドはフラボア)

2000冊以上の本を読破

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 しばしばひとりで寺社参拝するのが趣味で、神保町花月が出来る前から神保町に通っていたという。
世界一の本の街、神田神保町には古書店が176店以上も並び、現在でも古本屋巡りなどをしているというくらいの読書家である。中学生のときに芥川龍之介の『トロッコ』に出会い、読書の面白さに目覚めたという。過去に1度古本屋の店主などと並び「神保町の10人」に選ばれたことがある!

小説「火花」第153回芥川賞候補
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 発売後、たちまち35万部を突破した「火花」!
「火花」は、芸人の「僕」が主人公。「僕」を語り手に、先輩天才芸人の再起と挫折を描いている。
物語の内容:売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌でまた人間味が豊かな人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、2人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわる2人はさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて2人の歩む道は異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。お笑いの世界の周辺で生きる女性たちや、芸人の世界の厳しさも描きながら、驚くべきストーリー展開を見せる。笑いとは何か人間とは何なのかが描かれている作品である。
インタビュー


又吉直樹さんの小説『火花』各方面からの賞賛の声

『火花』 (又吉直樹 著)
これは太宰を継承しながらもより現代的な「お笑い」という主題を内部から照射した本格的な文学である。
──筒井康隆

「火花」は三回読んだ。この小説には十作分のテーマが埋め込まれている。
余韻に満ちた、ある場面も忘れられない。
──佐藤優

阿呆で優しいことは、何より美しいのだと、そしてその美しさを笑える人はひとりもいないのだと、小説が全身全霊で叫んでいました。
──西加奈子

芸人が書く小説の終止符。
次に書けるのは又吉だけ。
──千原ジュニア

若手漫才師の主人公と4歳上の師匠と呼ぶ狂気を帯びた芸人とのやり取りがたまらない!
現在の若手お笑い芸人のリアリティーと浮遊感と実存を切ないほどの繊細さで描いている。 文章が素晴らしい。太宰治というより織田作之助を思わせる。
──中森明夫

じっくりたのしんで本気で読んだ。いろんないいところがあるんだけど、なによりも、登場人物たちと、作者に、好感が持てる。
文学とか表現とかって、いじわるである必要はないもの。好感ってのは、いいよなぁ。
──糸井重里


 同作は、同じく純文学作品を対象にした三島由紀夫賞の候補にもなり、5月の選考会で受賞作との決選投票の末に敗れている。この経緯も踏まえ、文芸春秋社宣伝プロモーション部は「三島賞候補に挙がり、選考委員の方たちに正しく論評していただけたことでそれまで、興味を持たなかった方にも読んでいただけました。(芥川賞については)取って欲しいと思うのみです」とコメントしている。

 また、直木賞には映画監督でもある西川美和さんや、馳星周さんらによる6作品がそれぞれノミネートされた。選考会は7月16日夕、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。

連載

「ピースの又吉と申します。」(ジィー・コネクション『Zy.』)
「第2図書係補佐」(ヨシモト∞フリーマガジン『Y∞H!』)
「大至急本人を!」(太田出版『hon-nin』)
「東京百景」(『マンスリーよしもとPLUS』)
「又吉直樹のセンス」(カンフェティ『10のセンス』)2009年8月 - 10月
「憂鬱な夜を救ってくれる本といる」(キネマ旬報社『アクチュール(acteur)』)2011年3月号 -
「確かにお前は大器晩成やけど!!」隔月WEB連載(キネマ旬報社サイト)2011年4月 -
「○○と思われたくない相談室」(集英社『MORE』)2012年1月号 -12月号
「ぼやっとした不安相談室」(集英社『MORE』)2013年1月号 -
「ササる俳句 笑う俳句」堀本裕樹との不定期連載(集英社『すばる (雑誌)』)2012年10月号 -
「第2図書係補佐外部活動」(メディアファクトリー『ダ・ヴィンチ』)2012年10月号 -

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